2011年11月16日水曜日

第三回授業リーダーシップ論~よりよい組織を築く秘訣は「理念の共有」~

皆さん、こんにちは。 ELS学生スタッフの一色です。
今回は、1110日(木)に行われた秦先生と佐藤先生による「リーダーシップ論」についてご報告いたします。

授業の流れとしては、前半は秦先生が「リーダーシップ論①」を担当し、後半は佐藤先生が「リーダーにとって必要な力を抽出するワーク」を担当しました。
前半、秦先生の「リーダーシップ論①」では、組織のトップ・リーダーの視点からリーダーシップを考えてみる、というものでした。
理念を設定し、それをメンバー全員に浸透させる重要性や組織に合った適切なレベルの目標を設定することなど、「組織のトップ・リーダーのどのような実践がリーダーシップを発揮しているといえるのか」ということに焦点が当てられました。
10期生は、これから自身がなる学生リーダーにとって大切なことと思いながら、真剣に聞いていたように感じました。

後半は佐藤先生の「リーダーにとって必要な力を抽出するワーク」でした。
このワークは、自分の理想としているリーダーの素養をグループで共有するというワークです。自分の心に秘めている「自分の理想としているリーダー」を一人紙に書き、「リーダーの素養」を思いつくだけ書き出すという作業を行った後、グループ共有を行っていきます。
10期生の中には、アニメのキャラクターを理想のリーダーとして書き出している人もいました。アニメも人が作り出すものです。その10期生は、そのキャラクターのリーダー像が「イケてる」と共感できたからこそ書き出したのではないでしょうか。

さて、今回の授業の中で、私は秦先生の、「理念を組織メンバーと共有することが、組織の理念達成につながる。新しく人を採用する場合は、特に新しく入ろうとする人と理念を共有し、理念に共感してもらうことが大事だ。理念の共有がされず、理念の共感が得られないままだと、リーダーは組織のトップとしてリーダーシップを発揮しづらい環境を作ってしまう。」という言葉が心に残りました。
私が所属しているあるボランティア団体では、年に何回か脱退する人がいます。
新しく自分のやることが見つかって脱退人もいれば、団体が行っている活動が自身に合わないと思い、脱退する人もいます。
理由は人それぞれ色々あるとは思いますが、その中でも、「勧誘の時に理念について深く話していない」ことが挙げられることに気付きました。
「この団体は一体何のために作られたのか」、
「何のために活動していくのか」
など、団体の理念や歴史を入団前から共有し、共感してくれた人に入団してもらうほうが、組織や入団した人にとって良いことなのではないかと感じました。
この講義を聴いて、改めて「理念の共有」の大切さを認識しました。
10期生の皆さんも、既存する組織のトップ・リーダーになったり、自分から新しく組織を立ち上げるために理念を考えたりする人もいるかと思います。
よりよい組織にしていくために、組織メンバーに対してはもちろんのこと、新しいメンバーを勧誘する時にも、ぜひ理念のことを話してみてはいかがでしょうか。