2009年9月4日金曜日

「多文化社会におけるリーダーシップの共有」セミナー開催

平成21年9月26日(月)に米国ワールド・ラーニング/スクール・フォア・ インターナショナル・トレーニング(大学院)(以下SIT)の学生である浅田康史氏をお招きし,異なる文化背景を持つ人々からなる組織でのリーダーシップのあり方を理解するためのセミナーを開催しました。
本セミナーには,同大学院に短期留学していたELS5期生の秋山裕佑も講師として参加しました。

秋山氏によるSIT短期留学の体験談では「他文化社会にメンバーを導くためのリーダーの役割」についてリーダーとして、そして時にはメンターとして、学部生9名を率いてアメリカに滞在した経験から学んだことについて発表してもらいました。

浅田氏による講座では「多文化社会におけるリーダーシップの共有」として,様々な文化背景を持つ学生が、参加体験型で学ぶSITならではの経験から学んだ、多文化社会におけるリーダーシップについて、ワークショップを交えて発表していただきました。

本セミナーには,教員・学生併せて12名の参加がありました。今回の浅田氏のお話は、多(他)文化社会での生活・協働の実体験を背景にした,大学院での学びについてだったため,非常に説得力があり,参加者にもとても分かりやすいものだったのではないでしょうか。また,SITは体験型を重んじるプログラム内容が多く,その一部もワークとして今回参加者に体験していただくことなどにより,終始和やかなムードで進みました。和やかな雰囲気の一方で,参加されていた教員からは,「日本は国際協力の面でリーダーシップをもっと発揮するべきだといわれているがそれをどう考えるか?」や「『開発』のゴールは何か?経済だけでなく文明もリードして引き上げることか?」などの鋭い質問が出され,大学院生と教員が,落ち着いた様子で真剣にディスカッションする様子は,他の参加者にもとても刺激的だったと考えます。