2010年10月19日火曜日

ELS総会の報告

こんにちは。

ELSスタッフ 山内です。

昨日も更新したので,本日の更新には「まさか」と思った方もいらっしゃるのではないかと思いますが,その「まさか」です。昨日は,セミナーの紹介をさせていただきましたが,もう,みなさま「自己紹介・自己PRセミナー」への受講申し込みは済まれましたか。悩んでいる方は,今すぐ申し込むことをお勧めいたします。

本日は,本学のスチューデント・キャンパス・ボランティア(SCV)の社会人の方と学生が交流をするイベントにオブザーバー参加させていただきました。立食形式での交流会でしたが,傍から見ているといくつか気がついたことがあります。
『すでに話をしているところに,なかなか入っていけない』
『すぐに話題が尽きてしまう。あるいは社会人の方が一方的に話している』

このような状態が,やや見られました。どちらも自分をうまくアピールできていないから,このような状態になるのではないでしょうか。要するに,「セミナーに参加してみませんか?」ということです。実際に,“やってみたら意外とできなかった”では,手遅れですよね。共感したら,→ココをクリック(昨日のセミナー紹介の記事に移動します。)

さて,本日も前置きが長くなり申し訳ありません。
お待ちかねの,ELS総会の報告です。今回は,総会の中のグループディスカッションを担当くださった,ELSスタッフ泉谷さんから報告いただきます。

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今日は先日の「ELS総会」でグループ・ディスカッションを担当した泉谷が残念ながら参加出来なかったみなさんへ、どのような内容で行われたかについてレポートしたいと思います。

今回のグループ・ディスカッションでは、あまり面識が無い人同士で4人グループを作っていただき、以下の2点について話し合っていただきました。

1.現在の職場や活動の中で、自己の言動や人との関わりを振り返ったとき、ELSで得たことが影響しているなと思うこと。
2.これから身につけたいリーダーシップに関わるスキル・知識・態度は何か。それは何を実現するために身につけたいのか。 

これらについてディスカッションを行っていただく意図は2つありました。
1つはELSゼミナールを修了してからの自己を振り返り、ELSで得たものや、自己の具体的な成長を認識してもらうこと。そしてもう1つは、これからの目標や目的、そしてそれに伴うのばすべき力を確認し、更にそれを他者と共有することでネットワーク構築のきっかけにしてほしいというものでした。

まず1については、「ELSで自信や積極性を得た」「目的・目標の設定を心がけている」などの肯定的な側面が多く共有されました。また一方で、ELSで培った積極性やリーダーシップを、モチベーションの低い集団の中では持て余してしまったり、どこまで引っ張ればいいか、加減が分からなかったりすることがある、といった意見も聞かれました。
次に2の質問では、ELSを修了し、実際に組織のリーダーとして活動している人の多くから「良い集団をつくる能力を身につけたい」「人を動かす力が欲しい」などの声が聞かれました。また社会人や、学生で既に学外の組織での経験が豊富な方々からの意見として特徴的だったのは、「社会に貢献したい」「他者を幸せにしたい」などという社会の構成員としての認識を示すような言葉でした。

私はアメリカにおける学生のリーダーシップ開発について研究を行っていますが上記のような社会における相互依存や利他性に関する発言はリーダーシップのアイデンティティの発達段階(Komives, Longerbeam, Owen, Mainella, Osteen 2006)でも上位のステージに位置する人に見られるものです。ELS修了生の中に、着実にリーダーシップの階段を上っている人が存在しているのだと知りとても嬉しく思いました。

グループディスカッションの最後には、私からのメッセージとして振り返りは自己認識のために大事なプロセスですが決して一人よがりな「自分探しの旅」にしないで欲しいとお伝えしました。自分の深い部分(価値観、信条、文化など)にしっかり目を向けることは大事ですが、常に他者との関わりを通して自己をみつめること そして、所属組織や社会の文脈の中で、「自分は組織や社会にどうなって欲しいか」「そのために何ができるか」を考え、自己を捉えて欲しいと願っています。
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再び山内です。
みなさま,ELS総会の雰囲気を多少なりとも感じていただけたでしょうか。

今後も,ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。